統計で確認!延べ宿泊者数の都道府県ランキング(2017年)

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

早いもので10月となりました。旅行に出かけるには良い時期となりましたので、本日は全国および新潟県における宿泊者数の動向(2017年)について、ご紹介したいと思います。なお、2016年の結果については、「どこが多い!都道府県別にみた延べ宿泊者数ランキング(2016年)」をご覧下さい。

 

旅行者

 

延べ宿泊者数の推移

宿泊者数の動向については、観光庁『宿泊旅行統計調査(年の確定値)』を使いながら、確認していきたいと思います。

延べ宿泊者数の推移

まず、全国の「延べ宿泊者数」は、2017年で5億960万人泊となりました。前年比3.5%増となり、調査開始以来、最も多い宿泊人数となりました。

 

延べ宿泊者数の推移

 

一方、私たちが住む新潟県の「延べ宿泊者数」は、2017年で1,020万人泊となり、ほぼ前年並みとなりました。

2011年を基準にすると、年によって上下していますが、全国が概ね増加傾向で推移しているのに対して、新潟県はほぼ横ばいとなっています。

 

外国人「延べ宿泊者数」の割合

全国の動向と新潟県の動向が異なる要因の一つとして、外国人旅行者の増加具合があげられると思われます。全国の「延べ宿泊者数」に占める外国人「延べ宿泊者数」の割合をみると、緩やかに増加しており、2017年で15.6%に達しています。特に大阪府で35.1%、東京都で33.0%を占めるなど、外国人の宿泊割合が3割に達している地域があります。一方、新潟県は3.1%と、39位にとどまっています。

 

インバウンドの割合の推移

 

外国人延べ宿泊者数の割合

 

都道府県別にみた延べ宿泊者数

全国の「延べ宿泊者数」を都道府県別にみてみましょう。2017年で最も「延べ宿泊者数」が多かった都道府県は昨年と同様、東京都でした。以下、北海道、大阪府、千葉県、沖縄県、静岡県、神奈川県などが続いています。大都市や、著名な観光スポットを抱える都道府県が上位を占めています。

これに対して、新潟県は15位となり、昨年よりも順位を1つ落としました。隣接県と比べると、長野県の9位、福島県の13位よりも下位にとどまっています。

 

宿泊者数 都道府県別

 

都道府県別にみた平均滞在日数

「延べ宿泊者数」を実宿泊者数で割ると、「平均滞在日数」が把握できますので、参考までにこの数値も確認しておきましょう。

「平均滞在日数」は全国平均で1.323泊となっています。これを都道府県別にみると、沖縄県が最も多く、1.644泊となっています。以下、東京都、京都府、大阪府となっており、これらの地域では連泊する人が他の地域に比べて多いことがうかがわれます。やはり大都市や、著名な観光スポットを抱える都道府県が上位となっています。

一方、新潟県は1.306泊となり、15位でした。全国平均をやや下回っているものの、私の予想よりも上位となっていました。もしかすると、数日にわたってスキーを楽しむ「スキーヤー」による利用などが押し上げているのかもしれません。

 

平均滞在日数 都道府県別

 

客室稼働率の推移

続いて、宿泊施設の「客室稼働率」をみてみましょう。

 

施設タイプ別にみた客室稼働率

全国における「室稼働率」は、2017年で60.5%となりました。「延べ宿泊者数」の推移と同様に、「客室稼働率」は前年をやや上回りましたが、2015年以降の3年間は概ね横ばいで推移しています。これを施設タイプ別にみると、シティホテルが79.5%と最も高く、以下、ビジネスホテルが75.3%、リゾートホテルが57.5%、旅館が37.5%などと続いています。

 

客室稼働率 ホテル 旅館

 

客室稼働率の推移 ホテル 旅館

 

一方、新潟県における「客室稼働率」は2017年で42.2%となり、2011年以降、ほぼ横ばいで推移しています。また、全国平均と比べると、全国を大きく下回る水準となっています。施設タイプ別にみると、新潟県内ではビジネスホテルが66.4%と最も高く、以下、シティホテルが63.4%、リゾートホテルが29.1%、簡易宿所が27.2%、旅館が26.0%となっています。

 

客室稼働率の推移 ホテル 旅館 新潟県

 

都道府県別にみた客室稼働率

次いで、「客室稼働率」を都道府県別にみてみましょう。2017年で最も「客室稼働率」が高かったのは大阪府で82.4%でした。以下、東京都で80.0%、福岡県で72.8%、愛知県で71.3%、千葉県で67.3%などとなっています。大都市が多く、観光需要以外にもビジネス需要も取り込んでいるものと思われます。

 

客室稼働率

 

これに対して、新潟県は先程ご紹介したとおり、42.2%にとどまり、45位と低迷しています。施設タイプ別にみると、全国に比べて特に、リゾートホテルやシティホテル、旅館などの水準が低くなっています。

 

客室稼働率 ホテル 旅館

 

まとめ

昨年も感じましたが、今回、データをまとめた際、大阪府や東京都では「客室稼働率」が約80%と極めて高い水準となっていることに、驚きました。出張で泊まる際には、「予約が取りにくい」といった声を聞きますが、その実態が数字で裏付けられた気がします。

その一方で、新潟県をはじめ客室稼働率が30~40%の地域も多く、二極化の傾向がうかがわれる結果となっています。

 

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参考:本調査の調査対象は以下のとおりです。

統計法第27条に規定する事業所母集団データベース(総務省)を基に、国土交通省観光庁で補正を加えた名簿から、標本理論に基づき抽出されたホテル、旅館、簡易宿所、会社・団体の宿泊所など。
調査対象施設については、従業者数に応じて以下のとおりとなります。

● 従業者数10人以上の事業所 : 全数調査
● 従業者数5人~9人の事業所 : 1/3を無作為に抽出してサンプル調査
● 従業者数0人~4人の事業所 : 1/9を無作為に抽出してサンプル調査