共通性を意識!ご当地グルメの開発で絶対に失敗しない方法・5

 

「ご当地グルメの開発で絶対に失敗しない方法」と題して、連載でご紹介している新潟経済社会リサーチセンターの江口です。

これまで、その土地ならではの料理を作る際には、「それなりの意図や理由をもとに決めないと、長続きする料理にはなり得ません」とお伝えしてきました。

それでは、どうやって料理内容を決めたら良いのか?このヒントを前回に続いて、ご紹介したいと思います。

 

ルール・約束事・統一性を決める!

ご当地グルメは複数の旅館が共同で取り組むため、使用する食材の種類・数、調理方法、料理を提供するタイミングや提供する期間などについて、参加する個々の旅館が守らなければならないルール・約束事を、事前に決めておくことが大切です。

つまり、作り手側からすると、ルール・約束事が明らかになる一方、お客様からすると、各旅館間の共通性や統一性がどこにあるかが?わかるようになります。

誰でも参加できるように!

ただし、ルール・約束事については、詳細にわたって規定するのではなく、ある程度、緩やかなものにしておいた方が良いです。

例えば、松之山温泉の「きのこ朝まんま」のルールは…

松之山・きのこ朝まんま

▲松之山温泉・きのこ朝まんまのルールとは…

①地元で採れたキノコに、オリジナル味噌「まんまの味(み)」(松之山に古くから伝わる4つの醗酵食<味噌・しょうゆの実・酒粕・塩の子>を混ぜ合わせた味噌)をからめる。

②併せて、松之山産なめこを使用した味噌汁を提供する。

といった具合に、いたってシンプルです。

どうしてか?というと、規模の大小を問わず、多くの旅館が参加できるようにしなければならないからです。そのため、手間にかかる複雑な調理方法、高価な食材や特別な調理器具などが必要なく、誰でも参加できるような条件にしておかないと、一部の旅館の参加にとどまってしまいます。

また、ルール・約束事をシンプルしておくと、各旅館の個性や特徴を発揮できる余地をが残され、それぞれの工夫で料理がさらに進化していくことにつながります。

反対に、ガチガチにルール・約束事を細かく規定すると、場合によっては、一方的なルール・約束事の押し付けになってしまいます。

 

なお、どうやって料理内容を決めたら良いのか?のヒントはまだ他にもあります。長くなりましたので、次回に改めてご紹介いたします。