東京の真似をしてはダメ!ご当地グルメの開発で絶対に失敗しない方法・2

 

名物料理の開発方法について、ご紹介している新潟経済社会リサーチセンターの江口です。

その土地ならではの料理を作る際には、「それなりの意図や理由をもとに決めないと、長続きする料理にはなり得ません」と前回、お話しました。

それでは、どうやって料理内容を決めたら良いのか?このヒントを今回、ご紹介したいと思います。

 

その土地で食べる意味とは?

様々な温泉地や旅館の取り組みをみると、ご当地料理を開発しようとしているにもかかわらず、東京や京都または他の温泉地の著名な料理を真似するケースや、他の地域でとれた食材を使うケースが中にはあります。

しかし、首都圏をはじめ地元以外から訪れるお客様に満足していただこうとするならば、当たり前ですが、東京や他の地域で食べられる料理ではなく、その土地でしか食べられない料理を目指すべきです。

地元以外のお客様にとって、東京や他の地域で食べられる料理や食材を、あえてその温泉地で食べる意味がないからです。

 

お湯が違ったらインチキ!でも料理や食材は…

例えば、Aという温泉地に、Aというお湯が浴槽に入っているから良いのであって、他県で有名なBという温泉が良いからといって、Aという温泉地にBのお湯を入れることは、しないはずです。

見方を変えると、料理もこれと同じです。その土地ならではの料理や食材をその土地で食べるから良いわけです。

もちろん、全ての料理や食材をその土地のもので賄うことはできません。ただ、料理開発の方向性としては、その土地でしか食べられない料理や食材を提供していこうとの考えをもつ必要があります。

 

地元の食材と郷土料理を掘り起こす!

そこで、当センターでは、料理メニュー開発の会議を開催する際には、会議参加者にその土地ならではの食材と郷土料理を見直してもらうことから始める場合が多いです。

 

郷土料理やたら

▲夏野菜を細かく刻んだ十日町市松之山地域の郷土料理「やたら」

 

なぜなら、古くからその土地に根づいている食材と郷土料理こそが、まさにその土地ならではの独自性を表しているからです。

しかも、全く白紙の状態から新たに独自性溢れる料理を作るよりも、時間的に早く、確実に料理を開発できます。地元の人にとって当たり前の食材や郷土料理こそが、他の温泉地から訪れたお客様には、新鮮に映る可能性が高いのです。

 

なお、どうやって料理内容を決めたら良いのか?のヒントはまだ他にもあります。長くなりましたので、次回に改めてご紹介いたします。