統計で確認!囲碁の参加人口

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

以前、将棋の参加人口について投稿したことがあります。その後、「囲碁の参加人口はどうなっているのですか?」と尋ねられる機会が度々あるので、本日は囲碁の参加人口についてお伝えしたいと思います。

 

囲碁 将棋 人口

 

そもそも囲碁とは?

私は将棋をしたことはあるのですが、残念ながら囲碁はしたことがありません。囲碁の歴史やルールなどについては分かっているようで、分かっていないため、少し調べてみました。

フリー百科事典「ウィキペディア」によると、以下のように説明されています。

 

2人のプレイヤーが、碁石と呼ばれる白黒の石を、通常19×19の格子が描かれた碁盤と呼ばれる板へ交互に配置する。一度置かれた石は、相手の石に全周を取り囲まれない限り、取り除いたり移動することはできない。ゲームの目的は、自分の色の石によって盤面のより広い領域(地)を確保する(囲う)ことである。

(中略)

発祥は中国と考えられ、少なくとも2000年以上前から東アジアを中心に親しまれてきた。そうした文化・歴史の中で爛柯(らんか)をはじめとしたさまざまな別称を持つ(#囲碁の別称とその意味)。日本でも平安時代から広く親しまれ、枕草子や源氏物語といった古典作品にも数多く登場する。戦国期には武将のたしなみでもあり、庶民にも広く普及した。江戸時代には家元四家を中心としたプロ組織もでき、興隆の時期を迎えた。明治以降も引き続き広く親しまれ、近年ではインターネットを経由して対戦するネット碁も盛んである。

(中略)

日本では古くから親しまれ、駄目、布石、捨て石、定石など、数多くの囲碁用語は、そのまま日本語の慣用句としても定着している(#囲碁に由来する慣用表現)。

 

「囲碁」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。

2017年9月29日 (金) 01:14  UTC、URL:http://ja.wikipedia.org/

駄目、布石、捨て石、定石などが囲碁に由来していたとは、知りませんでした。それだけ、古くから広く親しまれてきたということなのでしょう。

 

囲碁の参加人口

それでは、囲碁を楽しむ人の数をみていきましょう。

そのため、日本生産性本部「レジャー白書2017」を活用させていただきます。「レジャー白書」は1979年から毎年実施されている歴史のあるデータです。調査方法や用語の説明などについては、こちらの「明日は映画の日~レジャー白書からみる映画の特徴~」で確認してみて下さい。

「レジャー白書」によると、1年間に1回以上、余暇活動をおこなった全国の人口を表す「参加人口」は、下の表の通りとなります(娯楽部門のみ掲載)。このうち、囲碁の参加人口は2016年で200万人と娯楽部門の第16位となっています。なお、将棋の参加人口は530万人。囲碁の参加人口は将棋の38%の水準です。思っていた以上に、囲碁と将棋の参加人口には差があるようです。

 

娯楽部門の参加人口 2016年

 

囲碁の参加人口の推移

次いで、囲碁の参加人口の推移を確認してみます。

将棋の参加人口は調査年によって変動が大きいものの、近年は概ね減少傾向をたどっています。なお、2009~2010年にかけて参加人口が上昇しているものの、これは2009年より調査手法を訪問留置法からインターネット調査に移行したことなどが一時的に影響を与えたものと思われます。

また、他のゲームの参加人口と比べると、囲碁は2016年でテレビゲーム(家庭での)の約1/10、ソーシャルゲームなどのオンラインゲームの約1/6の参加人口となっています。

さらに、この10年間の推移をみると、テレビゲーム、将棋とほぼ同様な動きとなっています。

 

ゲーム関連の参加人口の推移

 

囲碁の性・年代別の参加率

さらに、囲碁を1年間に1回以上おこなった人(回答者)の割合を示した参加率について、2016年時点で性・年代別に明らかにしたのが下の図です。

 

囲碁の性・年代別参加率

 

図をみると、男性の70代で特に参加率が高くなっています。その一方で、男性30~50代で低くなっています。加えて、5年前の2011年と比べると、2016年は特に男性10代と女性10代での参加率低下が目立っています。また、男性の60代以上でも参加率の低下がややうかがえます。

 

囲碁の性・年代別参加率 2011年

 

一方、参考までに「将棋」の性・年代別の参加率を明らかにしたのが下の図です。将棋と比べると、囲碁は性別・年代を問わず参加率が低くなる傾向にあるのですが、特に男性10代での参加率が低くなっています。

以上から、囲碁の参加率向上には若年層の取り込みが鍵になるのかもしれません。

 

将棋の性・年代別参加率(2016年) 2016年

 

囲碁の年間平均活動回数

最後に、囲碁をおこなった人の1人当たり年間活動回数の平均、つまり「年間平均活動回数」を確認してみましょう。

囲碁の年間平均活動回数は下の図のとおり、5年前の2011年と比べて、やや少なくなっています。したがって、囲碁は参加人口も年間平均活動回数も、両方とも減っていることが分かります。

ただし、将棋と比べると、参加人口は少ないものの、年間平均活動回数は多いという結果となっています。

 

囲碁の参加人口と年間平均活動回数 2016年

 

まとめ

「将棋も囲碁も同じような参加人口なんだろう」と勝手に予想していましたが、意外な結果になったという感想です。ただし、年間平均活動回数が比較的多く、それだけ魅力的な余暇なのかしれません。

たまたま囲碁に接する機会がこれまでなかったので、今回、調べたことをきっかけに、一度、挑戦してみたいと思います。