自社に対するイメージを変えもらう方法とは?


新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

私どもの機関誌「センター月報」では、毎月、ビシネス心理学講師 酒井とし夫氏より、商売に役立つ心理学的なヒントやアイデアなどをご紹介いただいております。今月の「センター月報10月号」では、自社に対するお客様のイメージを変えるヒントについて、ご寄稿いただきました。本日はその原稿の一部をご紹介いたします。

 

人間心理 マーケティング

一般化

人はある特徴的な出来事を、他の場合にも当てはまるように普遍的に考える傾向があります。これを心理学で一般化といいます。

たとえば次のような例です。先日、地元の飲食店に入ってカウンターに座りました。目の前にピッカピッカに磨かれた厨房の壁が目に入ってきました。炊飯器もカウンターもとても綺麗です。

「きっとこのお店の店長は綺麗好きで几帳面に違いない。だから料理も美味しいのだ」と感じました。これが一般化です。人はある特徴的なことを他にも適用 できる普遍的なこととして考えます。

別のお店に入ったときのこと。スプーンが汚れていました。

「ちゃんと洗っていない。だらしがないのかな。そういえば料理も…」

これも一般化です。

ある主催者に講演に招いていただきました。講演代金と交通費は振込みではなく、手渡ししたいとのことでしたので現金でいただきました。

「念のため中をご確認ください」といわれたので封筒を開けると中にはまっさらな新札とピカピカの硬貨が入っていました。

聞けばこの会社では給料も全て新札で社員の方に渡しているそうです。毎月、手間がかかりますね、と聞くと「そのほうがみんな喜んでくれるから」とのこと。

私は「きっとこの会社は良い仕事をしてお客様に喜ばれているのだろう」と感じました。これも一般化です。もっと簡単にいうと、人は一事を万事ととらえやすいということです。

逆にいえばどんなに仕事の質が高くても、会社や事務所の壁が汚れていて、スタッフの外観が不潔で、声に覇気がなく、時間にルーズであれば、お客様はそれを一般化するということです。


酒井とし夫(2019)「街でみつけた商売繁盛心理学 今すぐできる選りすぐりのアイデア 第43回」『センター月報』2019年10月号

感想

もしかすると、自分ではこだわっていない、些細な点で、お客様のイメージができあがってしまうこともあるのだ、と危機感を抱きました。

逆に言えば、自分がこだわっている、特徴的な点をお客様に上手くアピールできれば、お客様のイメージを良い方向に変えてもらえるチャンスになるのかもしれません。