インバウンドが盛んな都道府県は?外国人延べ宿泊者数の都道府県ランキング

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

訪日外国人旅行者が近年、増加しています。新潟市内でも駅や観光スポットなどで訪日外国人旅行者に出会う機会が多くなりました。

ただし、首都圏などに比べれば、まだまだ少ない水準と思われます。そこで、外国人旅行者が多く訪れる地域(都道府県)と、そうでない地域を調べてみましたので、ご紹介したいと思います

 

インバウンド

 

外国人延べ宿泊者数の推移

今回は、観光庁『宿泊旅行統計調査』を使って、外国人延べ宿泊者数を都道府県別にみていきたいと思います。

まずは、2016年の「外国人延べ宿泊者数」をみると、6,939万人泊となり、近年、増加傾向で推移していることが分かります。同様に新潟県内の「外国人延べ宿泊者数」みると、全国を上回る上昇率となっています。

 

外国人延べ宿泊者数の推移・2016年

 

都道府県別にみた外国人延べ宿泊者数

続いて、2016年の「外国人延べ宿泊者数」を都道府県別にみると、最も宿泊者数の多い都道府県は東京都となっています。以下、大阪府、北海道、京都府などが続いています。このように、インバウンドが盛んな地域として思い浮かぶような都道府県が上位に並んでおり、ほぼ予想通りの順位といえそうです。

一方、新潟県は27位とやや下位に位置しています。「外国人延べ宿泊者数」は増加傾向にあるものの、その水準はまだまだ低い状況にあることが分かります。

 

インバウンド・外国人延べ宿泊者数

 

外国人延べ宿泊者数の割合

さらに、「外国人延べ宿泊者数」という人数・規模だけではなく、日本人などを含めた「延べ宿泊者数」全体に占める「外国人延べ宿泊者数」の割合からも、みていきたいと思います。

「延べ宿泊者数」に占める「外国人延べ宿泊者数」の割合を算出すると、大阪府が最も高い割合となっています。以下、東京都、京都府、北海道などが続いています。上位については、概ね予想通りの結果といえるでしょう。

 

都道府県の外国人延べ宿泊者数の割合

 

 

一方、新潟県の順位をみると、37位と低迷しています。先ほどで示した「外国人延べ宿泊者数」の順位(27位)よりも低くなっています。

全国1位と2位の大阪府や東京都の割合をみると、宿泊者数に占める外国人延べ宿泊者数の割合が30%を超えています。一方、37位の新潟県はわずか2.6%にとどまっています。外国人が宿泊する地域と、そうでない地域の差がいかに大きいかが理解できる数値となっています。

 

まとめ

「延べ宿泊者数」に占める「外国人延べ宿泊者数」の割合をみると、下位には東北地方の県が数多くみられます。前向きに考えれば、まだまだ外国人旅行者にアピールできる余地が大きい、あるいは今後上昇する可能性が高い、ともいえます。今後の「訪日外国人旅行者の誘致」に期待したいところです。

 

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参考:本調査の調査対象は以下のとおりです。

統計法第27条に規定する事業所母集団データベース(総務省)を基に、国土交通省観光庁で補正を加えた名簿から、標本理論に基づき抽出されたホテル、旅館、簡易宿所、会社・団体の宿泊所など。
調査対象施設については、従業者数に応じて以下のとおりとなります。

● 従業者数10人以上の事業所 : 全数調査
● 従業者数5人~9人の事業所 : 1/3を無作為に抽出してサンプル調査
● 従業者数0人~4人の事業所 : 1/9を無作為に抽出してサンプル調査