フォロワーシップとは?遠藤直紀・武井由紀子共著『売上につながる「顧客ロイヤルティ戦略」入門』の感想

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

前回、お伝えしたとおり、先日、ある研修会に参加してきました。当日に出会った数名の方々とチームを組み、与えられた課題に対して話し合いをしながら、提案をまとめる作業をおこなう2日間でした。初対面でかつ性別・年代・職業も異なる方々と議論を重ねる作業は、リーダーシップとフォロワーシップの大切さを考える貴重な体験となりました。

その経験を通じて前回は「リーダーシップ」に関する書籍をご紹介しましたので、今回は「フォロワーシップ」を考える際に参考となる書籍をお知らせしたいと思います。

 

フォロワーシップ 話し合い

 

フォロワーシップとは?

まずは、フォロワーシップの意味をおさえておきましょう。

フリー百科事典「ウィキペディア」によると、以下のように説明されています。

 

フォロワーシップ(英: followership)とは、組織・集団の目的達成に向けてリーダーを補佐する機能・能力。

(中略)

フォロワーには、リーダーの指示に従って成果を上げるだけでなく、自発的に意見を述べたりリーダーの間違いを訂正することも期待される。 組織・集団の利益を最適化するためにはフォロワー自身の実力のみならず、集団の目的に対する達成意欲及び、リーダーとの信頼関係が必要とされている。

 

「フォロワーシップ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。

2017年8月4日 (金) 01:20  UTC、URL:http://ja.wikipedia.org/

 

以上の説明によれば、フォロワーシップには単にリーダーを補佐するだけではなく、目標達成に向けた意欲・行動が求められるようです。

こうした中、今回、2日間にわたった研修作業に取り組んでいる途中で、思い起こした書籍とその記述部分を以下にご紹介いたします。

 

遠藤直紀・武井由紀子共著『売上につながる「顧客ロイヤルティ戦略」入門』の感想

フォローワーシッフに関連してご紹介する書籍は、遠藤直紀・武井由紀子(2015年)『売上につながる「顧客ロイヤルティ戦略」入門』(日本実業出版社)です。この書籍は、企業や商品に対する顧客の愛着・信頼を企業収益に結びつけてく方法について書かれたものです。したがって、フォロワーシップについてページを割いているわけではありません。ただし、良質で低価格なサービスを提供するためにチーム力の強化に重点を置いている企業の事例が紹介されており、その点がとても印象深いので、次のとおりお知らせいたします。

 

ある時の採用面接では、採用応募者50人ほどが集められた大きな会場で、採用担当者が「とても緊張されているようですので、どなたかこのステージで他の応募者を楽しませてください」と言い、踊りや歌、ジョークなど、応募者は次から次へと楽しいパフォーマンスを繰り広げていったが、面接官が注目したのはステージではなく観客側だった。人を楽しませるユーモアが大事ながらも、どんなパフォーマンスにも温かいリアクションをしていた人材こそが、温かい愛情を持ち、仲間や顧客を大切にできる人であるという考え方に立っているからであった。

 

遠藤直紀・武井由紀子(2015年)『売上につながる「顧客ロイヤルティ戦略」入門』日本実業出版社

 

組織を動かしていくには、リーダーシップ役の振る舞いが大切であることは言うまでもありません。一方、その指示を受ける人たちの役割も当然ながら重要です。一つの指示、一つの行動に対して、積極的にリアクションを返していく受け手がいなければ良い組織にはなり得ません。

先日の研修会でも、初対面同士のチームの中で、勇気を振り絞って自分の意見を表明することも大切ですが、その意見を傾聴し、良い点は大いに褒めてチーム内の士気を盛り上げていくことの重要性を実感しました。リーダーシップと同様に、フォロワーシップでも「自ら動く」ことが必要なわけです。

 

まとめ

仕事をしていると、リーダーシップ役を担う場面もあれば、フォロワーシップを発揮しなければならない場合もあります。その時その時の役割に応じて変わるわけです。

したがって、いつその役割が回ってきても対応できるように、両方を担えるように準備しておきたいものです。