カレーの消費量・消費金額 地域別ランキング第1位は鳥取!新潟の順位は・・・

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

さて、来週月曜日の1月22日は「カレーの日」なのだそうです。全日本カレー工業協同組合のWebSiteによると、以下のように説明されています。

 

1982年、社団法人全国学校栄養士協議会が、学校給食週間の前に、子供たちに好まれていたカレーを全国の学校給食メニューとして提供を呼びかけたことにちなんでいます。

 

全日本カレー工業協同組合「1月22日はカレーの日」

<http://www.curry.or.jp/currysday/index.html>(2018年1月9日アクセス)

そこで、1月22日の「カレーの日」を迎えるにあたり、今日はカレーに関する統計データをご紹介いたします。

 

カレー

 

カレーの歴史

そもそもカレーはいつ頃から食べられるようになったのでしょうか。

まずは、カレーの歴史について理解をしておきましょう。農林水産省のWebSiteには、次のように簡潔に説明されています。

 

明治(めいじ)時代は、アメリカやヨーロッパの文化が日本に積極的に取り入れられ、その中でイギリスからカレーが伝わりました。(中略) その後、カレーの材料であるタマネギ、ジャガイモ、ニンジンが日本でも北海道を中心にたくさん作られるようになり、また国産の安いカレー粉が広がり、大正時代に今のような日本のカレーライスのもともとの形ができました。

 

農林水産省「カレーはどこから来たの?」

<http://www.maff.go.jp/j/agri_school/a_menu/curry/01.html> (2018年1月9日アクセス)

私が思っていた以上に古くから親しまれていたメニューだったため、少々、驚きました。

 

カレーの生産量の推移

続いて、カレーの供給動向について確認してみましょう。

全日本カレー工業協同組合と公益社団法人 日本缶詰びん詰レトルト食品協会が発表している統計データ¹をもとに、家庭などに使用されている「カレー粉」「カレールウ」「レトルト食品」の生産量をまとめたものが下のグラフです。

 

カレー 生産量

 

生産量でみると、「レトルト食品」が最も大きく、以下「カレールウ」「カレー粉」となっています。

また、生産量の推移をみると、「カレー粉」「カレールウ」については微減で推移しています。一方「レトルト食品」は2016年に、増加に転じています。数字の動きからは、より簡便に食べられる方向に流れている印象を受けます。

なお、カレーの「レトルト食品」は2016年で15万3,185トンとなっており、他の「レトルト食品」に比べ極めて大きな生産量です。例えばシチューが2,500トンとカレーの約1.6%の規模です。他にも、ミートソースが2,901トン、マーボ豆腐の素が7,452トン、かまめしの素が1万3,675トン、パスタソースが3万2,444トンです。これらと比較すると、より一層、カレーの人気の高さが理解できます。

 

カレーの消費金額・数量の動向

続いて、総務省「家計調査」を使ってカレーの需要側の動向をみていきましょう。

ただし、カレールウの購入状況のみ確認していきます。カレー粉(缶・瓶)、ドライカレーの素、カレーのレトルト食品については、他の項目(商品)と合算されて集計されているため、単独の項目(商品)として把握できないからです。また、同様に外食(カレーに対する支出額)も単独では把握できないため、あくまでもカレールウのみを確認します。なお、「家計調査」の見方については、こちらの投稿をご確認下さい。

 

年間支出金額の推移

まずは、「カレールウ」に対する1世帯当たりの年間支出金額の推移をみてみます。下のグラフをみると、長期的には微減で推移しています。ただし、2013年を底に近年は3年連続で前年を上回るなど、やや増加傾向に転じています。

 

カレールウ 年間支出金額

 

月別の支出金額

また、同様に2016年の支出金額を月別にみると、年間を通して大きな変動はみられないようです。

 

カレールウ 年間支出金額 月額

 

こうした中、3~4月の春先と、7~8月の夏場に支出金額がやや上昇しています。一方、秋から冬にかけて支出金額がやや減少しています。夏の暑い時期にこそ、カレーの辛さが求められるのかもしれません。

 

年代別の支出金額

さらに、2016年の支出金額を世帯主の年齢階級別にみると、大きな違いはみられませんでした。ただし、「40~49歳」で支出金額がやや多くなっています。食べ盛りの子供がいる家庭が多いことが影響しているのかもしれません。

 

カレールウ 年間支出金額 年齢階級別

 

地域別の消費ランキング

参考までに1世帯あたりの年間支出金額および購入数量(2014年~2016年平均)を都道府県庁所在市(政令指定都市を含む)別²にみると、「鳥取市」が年間支出金額・購入数量とも第1位となっています。全国平均の約1.3倍の支出金額・購入数量です。実際、鳥取ではカレールウとの相性の良いコメの開発が進められるなど、カレーを活用した地域おこしがおこなわれているようです³。なお、鳥取市のほかにも、岡山市、山口市、松江市などの中国地方の自治体が年間支出金額で上位に位置しています。

 

カレー 消費量 都道府県別ランキング

 

その他では、北陸地方や東北地方の自治体もみうけられます。こうした中、私たちの住む「新潟市」をみると、支出金額で第2位、購入数量で第5位と上位に位置しています。確かに、カレー好きな人は周囲に多い気がします。なお、新潟でカレー味が好まれる背景については、「NIKKEI STYLE」に「新潟県民はカレー味が好き どら焼き・焼きそばも ルー購入額日本一」という興味深い記事が掲載されています。関心のある方は「NIKKEI STYLE」の上記リンクからお読み下さい。

 

感想

カレー人気の根強さを改めて実感する結果となりました。

その理由については様々な点が挙げられるでしょうが、長く愛され続けていることを勘案すると、使用する食材などによって、様々なバリエーションが楽しめて、飽きない点が大きいのかなぁと統計データをまとめながら感じました。

 

=

 

¹

「カレー粉」「カレールウ」については、全日本カレー工業協同組合の統計データ、「レトルト食品」については、公益社団法人 日本缶詰びん詰レトルト食品協会の統計データを使用させていただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

²

都道府県庁所在市(政令指定都市含む)の結果はサンプル数が少ないため、参考として記載しました。必ずしも実態を反映しているとは限りませんので、ご注意下さい。

³

鳥取県「鳥系香122号成果情報カード」
<http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1072500/kare-122.pdf> (2018年1月9日アクセス)

鳥取県「カレールウに合い、長粒で低アミロースな香り米「鳥系香122号」」<http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/270958/kaoriseika2.pdf>  (2018年1月9日アクセス)