新潟県内の消費マインドは?冬のボーナスの支給予想と使い道は?(2018年冬期消費動向調査の結果)

 

新潟経済社会リサーチセンターの金井です。

当センターでは、県内の消費マインドを探るために新潟県内の勤労者とその同居の家族2,000人(有効回答1,580人)に対してアンケート調査(2018年冬期消費動向調査)を実施しています。

今回は、9月に行ったアンケート調査結果の一部をご紹介したいと思います。

 

 

収入は、97年冬の調査以来の水準に回復

アンケート調査では、現在の収入が半年前と比べてどのように変わったか、また、これからの半年間はどのように変わると思うかを「1.増えた(増えそう)」「2.変わらない」「3.減った(減りそう)」の3つの選択肢の中から該当する番号を選んでもらっています。

その上で「1.増えた(増えそう)」と回答した人の割合から「3.減った(減りそう)」と回答した人の割合を差し引いて消費マインドを表す数値(CSI)を算出します。

こうして算出した今回の収入CSIは「2.4」となり、前回調査(18年夏期調査)を6.4ポイント上回る結果となりました(図表2)。収入CSIがプラスに転じたのは1997年冬の調査以来21年ぶりとなります。

ただし、先行きの見通しを示す収入予想CSIは「▲7.1」となり、足元の収入を示す収入CSIと比べて9.5ポイント低くなりました。先行きの収入については、慎重な見通しが示されています。

 

 

県内の消費マインドの状況は?

アンケートでは、収入と同様に、現在の消費支出が半年前と比べてどのように変わったか、また、これからの半年間はどのように変わると思うかについても聞いています。

今回の消費支出CSIは「27.0」となり、前回調査(2018年夏期調査)と比べて5.3ポイント下回っており、2期ぶりの低下となりました(図表4)。ただし、前回調査で消費支出CSIが大幅に改善した反動などもあり、前年同期に行った調査(17年冬期調査)と比べれば1.4ポイントの上昇となっています。

なお、先行きの見通しを示す消費支出予想CSIは「24.7」となり、足元の消費を示す消費支出CSIと比べて2.3ポイント低くなりました。先行きの消費に対しては、やや消極的な姿勢がみられます。

 

 

冬のボーナスの支給予想は?

アンケート調査では、今年の冬のボーナス支給額について、昨年の冬と比べてどのように変わると思うかを「1.増えそう」「2.変わらない」「3.減りそう」「4.ボーナス支給はない」の4つの選択肢の中から選んでもらっています。

こうして算出した今回のボーナス支給予想CSIは「▲6.2」となり、冬の調査としては1997年以来21年ぶりの水準となりました。(図表8)。

内訳をみると、「1.増えそう」と回答した人の割合は前年同期に行った調査(2017年冬期調査)から上昇しているのに対し、「3.減りそう」と回答した人の割合は低下していることが分かります。

 

 

冬のボーナスの使い道は?

今冬にボーナス支給があると回答した人を対象に、ボーナスの使途について尋ねたところ(複数回答)、「預貯金等」の割合が52.4%となり最も高く、次いで「生活費の補填」「買い物」となりました(図表10)。

前年同期に行った調査(17年冬期調査)と比べると「クレジット・借入金返済」「買い物」などの割合が上昇している一方で、「預貯金等」「旅行・レジャー」などの割合が低下しています。

 

 

まとめ

今回の調査結果によると、消費支出CSIは18年夏の調査と比べ低下したものの、前年同期に行った調査(17年冬期調査)に比べると1.4ポイント高くなりました。

収入CSIは18年夏の調査から6.4ポイント上昇し、21年ぶりにプラスに転じたほか、ボーナス支給予想CSIは17年冬の調査から4.6ポイント上昇するなど、1997年冬の調査以来の水準となりました。

こうした背景には、景気持ち直しによる企業業績の拡大や、人手不足を受けて待遇を改善する動きが広がっていることなどがあるとみられます。

このように所得環境が引き続き持ち直していくことで、消費者心理が好転し、冬物商戦をはじめ個人消費が盛り上がることに期待したいと思います。

 

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※本調査に関する詳しい内容については、当センターの機関誌「センター月報2018年12月号」をご覧ください。なお、アンケート調査結果の一部を紹介したため、図表2、図表4、図表8、図表10のみ掲載しました。

 

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※当センターでは、新潟県内の自治体・商工会議所・商工会・各種団体・企業様のご依頼にお応えし、アンケート調査のほか、産業振興計画の策定、各種経済波及効果など様々なテーマの調査業務などをお引き受けしております。

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なお、詳しくは「新潟県内でのアンケート調査等のご依頼・ご相談について」のページをご参照下さい。