なぜ○○なのか?あなたは知っていますか?

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

本日は、定期的に掲載している「事例で学ぶ!キャッチコピーの作り方」の第67回です。

優れたキャッチコピーは集客や売上アップに大きな影響を与えます。ビジネス心理学講師 酒井とし夫氏が雑誌・新聞・Webサイト・書籍などで見つけたお手本となるキャッチコピーを解説します。コピー作りの参考としてご活用ください。

 

売れるキャッチコピーの作り方

酒井とし夫先生のワンポイント広告コラム

広告コラム

今回のお手本キャッチコピー

『なぜ○○は身体に悪いのか?あなたは知っていますか?』

 

このキャッチコピーには「前提」というテクニックが使われています。

「○○が身体に悪い」ということを前提として説明が続くからです。

さらにこのキャッチコピーでは読み手が「あなたは知っていますか?」の部分の問いに「はい」と答えても、「いいえ」と答えても、どちらの場合でも「○○が身体に悪い」という前提は崩れないのです。

読み手が「はい。知っています」と肯定すれば、「読み手は○○が身体に悪いということを知っている」ことになり、読み手が「いいえ。知りません」と答えても「読み手は○○が身体に悪いということを知らない」ということを認めたことになり、どちらにしても「○○が身体に悪い」という前提は崩れないのです。何気ないキャッチコピーですがこのコピーを書いた人物はかなり心理学に詳しい人です。

このテクニックはセールストークでも応用して使うことができます。

「A社の商品は身体に悪いというデータが出ていることを知っていましたか?」

と相手に問えば、やはり相手は「はい」と答えても「いいえ」と答えても、無意識に「A社の商品は身体に悪い」という前提を受け入れていることになります。

「当社のサービスは高い評価を得ているということをご存知でしたか?」

という問いかけをお客様に投げかけた場合、やはり「はい」と答えても「いいえ」と答えても、お客様は無意識に「当社のサービスは高い評価を得ている」という前提を受け入れていることになります。

あなたは言葉の使い方ひとつで相手に大きな影響を与えることができる、ということを知っていましたか?

 

(酒井とし夫(2016)「ワンポイント広告コラム」『センター月報』2016年7月号)

 

感想

自分の主張したい事柄を「前提」で述べた上で、それを「知っていますか」と質問すると、「前提」を受け入れてもらえやすくなるという「高度」なテクニックだと思いました。使い方が少々難しいかもしれませんが、機会があれば、挑戦してみてはいかがでしょうか。