「お客様感謝セール」「決算大売り出し」をする際に注意する点

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

本日は、定期的に掲載している「事例で学ぶ!キャッチコピーの作り方」の第35回です。

優れたキャッチコピーは集客や売上アップに大きな影響を与えます。ビジネス心理学講師・酒井とし夫氏が雑誌・新聞・Webサイト・書籍などで見つけたお手本となるキャッチコピーを解説します。コピー作りの参考としてご活用ください。

 

酒井とし夫先生のワンポイント広告コラム

売れるキャッチコピーの作り方

今回のお手本キャッチコピー

『もらって嬉しい○○がなんと1000円』

 

このコピーはチラシで見かけたものです。通常は1000円では購入できない魅力的な人気商品がそのチラシを持参すると今回は1000円で手に入るようです。もちろんお店としてはその商品だけを販売しても利益は出ないはずです。これはいわゆる目玉商品です。

目玉商品で訴求して、来店を促進して他の商品も一緒に買っていただく。目玉商品で見込み客を集めてその後に別の商品の案内も送り、客単価を上げるのは商売の王道。

(中略)

TV通販も紹介されている商品の販売だけでは赤字の場合がほとんどだと聞いたことがあります。一度購入して頂き、お客様情報を手に入れ、そこに継続的なフォローが行われて、リピートが発生して、その結果として収益性が高まる、ということ。

たとえばシュークリームを目玉商品にして来店してもらい、店内で複数個買ってもらえるようにセールストークを行う、あるいは他の商品と組み合わせてクロスセルやアップセルを実施する、催事にからめたセット商品を販売する。店内での飲食を勧める。レジ周りでさらについで買いを促す。店内POPで他の商品にも興味をもってもらう、さらにお客様情報を手に入れて誕生日前にアプローチをする、会員組織化する…

集客のために目玉商品を訴求する広告と店頭店内での販促やセールスの組み合わせで収益性は高まりますが、今回のコピーは集客のためのコピーパターンとなっているわけです。

 

(酒井とし夫(2013)「ワンポイント広告コラム」『センター月報』2013年12月号)

 

感想

「お客様感謝セール」「決算大売り出し」などのキャンペーンを度々見かけますが、当然、目玉商品だけでは収益が悪化し、「安売り」イメージのみをお客様に与えてしまいます。

したがって、目玉商品と一緒に、関連商品の購入を促したり、お客様と長期的につながっていけるような仕組みを設けたりすることが不可欠なようです。割引する際には、こうした工夫をしっかりと取れ入れたいものです。