営業現場で活用できるコミュニケーション術~回数~

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

私どもの機関誌「センター月報」では、毎月、ビシネス心理学講師 酒井とし夫氏より、商売に役立つ心理学的なヒントやアイデアなどをご紹介いただいております。

今月の「センター月報7月号」では、営業の現場で活用できるコミュニケーション術について、ご説明いただきました。本日はその原稿の一部をご紹介いたします。

 

ビジネスコミュニケーションスキル

 

ビシネスコミュニケーションスキル 回数

 

私は講演のご依頼があると、担当者とは講演開始までに5回以上「接触」するようにしていました。具体的には事前の打ち合わせのため、パソコンメールを何度かやりとりします。そして必要があれば電話をします。会場で用意して欲しいことをまとめて手紙を送ることもあります。さらに、講演当日には出発前や移動中に携帯からメールを行ないます。このように実際に会うまでに5回以上「接触」をするようにしていました。

正直にいうとほとんどの場合の用件は

「○月○日○時に○○会場に伺います。ご用意いただきたいものは○○と○○です。それではよろしくお願いいたします」

という1回のメールで済みます。

しかし、心理学の熟知性の原則(=目にする、触れる、会う回数が多いものに好感を持つ)を活かしたいので、わざわざ5回以上「接触」していました。すると初対面にもかかわらず実際に会った瞬間にはすでにお互いが見知っている仲のようになっていて仕事がスムーズに進むことが多いのです。

あなたも初対面の方との交渉、商談日が決まっているのであれば、あらかじめ意識的にメールや電話の回数を増やしてからその場に臨んでみると、初対面にも関わらずお互いに親近感が生まれていることに気がつくはずです。

(あまり頻繁にやると、うるさいと思われるので2、3回程度でOKです)

 

酒井とし夫(2018)「街でみつけた商売繁盛心理学 今すぐできる選りすぐりのアイデア 第28回」『センター月報』2018年7月号

 

 

感想

同じような類で、まだ会ったことのない人であってもSNSでつながっている場合、「初めて会っても初めて会ったような気がしない」と感じるケースなどがあります。

なお、酒井先生が書かれた書籍『心理マーケティング100の法則』では、初対面の担当者と事前にやり取りを重ねておくことは、上記の「熟知性の原則」に加えて、

 

単純接触効果(=人は相手に4回以上の接触をすると好意や信頼性が生まれやすい)

酒井とし夫(2018年)『心理マーケティング100の法則』日本能率協会マネジメントセンター p,106

 

も働くため、初めて会った際にコミュニケーションがスムーズになりやすいとも説明されいます。こうしたテクニックは気軽に試せるので一度、挑戦してみてはいかがでしょうか。