誕生日マーケティングのすすめ

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

私どもの機関誌「センター月報」では、毎月、ビシネス心理学講師 酒井とし夫氏より、商売に役立つ心理学的なヒントやアイデアなどをご紹介していただいています。今月の「センター月報12月号」では、お客様の誕生日を活用して、自社に良い印象や再利用をしてもらう「誕生日マーケティング」についてご説明いただきました。本日はその原稿の一部をご紹介いたします。

 

誕生日マーケティング

 

誕生日マーケティング

 

フェイスブックを利用している方はご存知だと思いますが、(中略)フェイスブックの利用者には、その日に誕生日を迎える友達を記したメールが届きます。

私はこの連絡メールをチェックして、誕生日のお祝いメッセージを友達のタイムラインに投稿します。

すると、当たり前ですがその友達は喜んでくれます。

また、私は大切な人の誕生日を打ち合わせの場や飲み会の席でそれとなく聞き出します。そして、相手に分からないようにメモを取ったり、スマホに誕生日を書き込んでおきます。

その友達の誕生日にはプレゼントを贈ります。誕生日当日までは黙っていて、いきなりプレゼントを持って行ったり、電話をしたり、メールをしたりします。

当たり前ですがみんな喜んでくれます。

ちょっとしたプレゼントでも、カードでも、メールでも、電話でも『お誕生日おめでとう!!』と伝えると本当にみんな嬉しそうです。

人が一番うれしい誕生日は『自分の誕生日』。

人が一番よく覚えている誕生日はもちろん『自分の誕生日』です。人が案外覚えていないのは『自分以外の人の誕生日』です。そして、覚えていてくれると一番うれしいのは『自分の誕生日』です。

もし、あなたが誰かに喜んでもらいたいと思うなら、その人が1年で一番うれしい1日のひとつは間違いなく誕生日なのだから、その日に何か行動しない手はないですよね。それはかなり喜んでもらえる確率が高い行動になります。

そして、商売人、ビジネスマンとしてもその日はお客様に喜んでいただき、しかも相手に良い印象を深く残してもらえる1年で大切な1日でもあります。

大企業はお客様の数が多すぎて、一人ひとりのお客 様や取引先の誕生日にお祝いをすることは事実上不可能です。

でも、小さな会社やお店ならやる気だけあれば簡単にできます。

(中略)

関西の友人に聞いた話ですが、その地には「誕生日客限定のレストラン」があるそうです。よく考えると分かりますが、丁寧な接客と美味しいお料理を提供し、お客様が満足すればその日のうちに翌年の同じ日の予約が取れますから、コツコツと努力を継続すればほぼ予約だけで365日分の来客が1年前から見込めます。このお店の見込み客数が増えることはあっても減ることはありません。

私は不思議に思うのですが、私は毎年ほぼ同じタイミングで友達や知人にバースデーカードと一緒にお花やプレゼントを贈っています。しかし、そのときに利用したお店から翌年に次のような案内が届いたことがありません。

「いつも当店をご利用いただきありがとうございます。昨年の○月○日に※※様宛にバースデーカード付きのお花(お品)の手配をさせていただきましたが、今年のお贈りはいかが致しましょうか?」

バースデーカードとプレゼントを贈ったということは、送り主にとって送り先の相手は大切な人のはずです。だから、きっと送り主は同じように毎年バースデーカードとプレゼントを相手に送る確率が高いはずです。でも、このチャンスを生かしている会社やお店もほとんどありません。

誕生日は1年で1日しか存在しない大切な日。私はこの日を販促活動に組み込んでいないのは大きな機会 損失だと思うのですが…。

 

酒井とし夫(2016)「街でみつけた商売繁盛心理学 今すぐできる選りすぐりのアイデア 第9回」『センター月報』2016年12月号

 

感想

誕生日の時はもちろん、できれば日頃から来店時の接客あるいはダイレクトメール・ニュースレター・SNSなどを活用して、お客様との関係性を築いておくと、より効果のある販促活動になると思いました。