経営のヒント~新潟県内の企業経営者からお話を聞いて感じたこと~組織の改善サイクルを回す

 

新潟経済社会リサーチセンター銀山です。

本日は、今週から連載を始めた「経営のヒント~新潟県内の企業経営者からお話を聞いて感じたこと~」シリーズの第2回をお伝えいたします。

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組織の改善サイクルを回すことができている

私が取材を通して感じたことのひとつに、優良企業では5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)がしっかりと機能しており、組織が円滑に機能するような仕組みをとっている企業が多いということがあります。

ただし、5Sを始めるのは簡単ですが、継続することが難しいとよくお聞きします。こうした組織を改善していく活動が上手くいっている企業は、経営者が本気となり、コストも掛けてやっているケースが多かったです。

たとえば、こうした活動は空き時間などに行なわれることがあるようですが、以前に訪問した企業では、5Sを業務時間にしっかりと組み込み、外部コンサルタントを月1回招いて、操業を止めて全社で整理整頓作業を行っているということでした。5Sに真剣に取り組んだ結果、製造効率が高まり利益がより出やすい体質となったとお聞きしました。

企業は生き物であり、人員が入れ替わっていきますので、組織を改善していく活動を怠ると、組織のレベルは低下するのではないでしょうか。常に組織が上手く作動するように、仕組みをつくり、継続していくことが大事だと感じました。

 

在庫削減による運転資金の大幅な削減も

5Sの効果については戸敷進一氏の『最強の組織をつくる「5S」のススメ』で、整理・整頓をはじめとした5Sを実施して成功した事例が多く掲載されていますので一部、下記に抜粋いたします。

 

5S活動を始める前の棚卸額が1億8000万円であった建材会社は、現在売上を伸ばしながら3000万円まで圧縮しています。硝子施工・販売会社は当初5000万円あった在庫が現在700万円です。もちろん売上は伸びています。こうした結果も、5S活動の最初の活動である整理の制度が高かったからです。

戸敷進一(2016)『最強の組織をつくる「5S」のススメ』現代書林

このように5Sの徹底により、在庫の削減による直接的な費用削減効果が得られるほか、5S活動というプロジェクトを通して、人材が成長する貴重な機会となることも戸敷氏は指摘しています。

 

 まとめ

優良企業は様々な工夫に取り組んでいると思いますが、私が多くの企業を回って感じたことを今日はご紹介させていただきました。製品やサービスを生み出すのは、人であり組織です。優良企業では組織が常に規律を守り、組織の改善を行なう活動が常に行なわれている企業が多いと感じました。