統計で確認!ジョギング・マラソンや陸上競技の参加・競技人口


新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

第16回世界陸上競技選手権大会が8月4日からロンドンで開幕します。

そこで、今日はジョギング・マラソンや陸上競技に関する統計をご紹介いたします。具体的には、ジョギング・マラソンを日頃楽しんでいる人の数や、陸上競技の競技人口についてお知らせいたします。

※日本生産性本部「レジャー白書2017 」の出版により、参加人口などのデータが更新されたため、2017年10月20日に一部のデータや表現を修正・追加いたしました。

 

部活動

 

ジョギング・マラソンの参加人口

まずは、ジョギング・マラソンを楽しむ人の数を確認したいと思います。

そのため、日本生産性本部「レジャー白書2017を活用させていただきます。「レジャー白書」は1979年から毎年実施されている歴史のあるデータです。調査方法や用語の説明などについては、こちらの「明日は映画の日~レジャー白書からみる映画の特徴~」で確認してみて下さい。

「レジャー白書」によると、1年間に1回以上、当該スポーツをおこなった全国の人口を表す「参加人口」は、下の表の通りとなります。

 

スポーツの参加人口 2016年

 

このうち、「ジョギング・マラソン」の参加人口は2016年で2,020万人とスポーツ部門の第2位となっています。参加人口が多い背景には、①1人で競技ができること、②競技用品を多く揃えなくとも良いこと、③特別な技能が必要でないことなどがあり、初心者にとって他の競技に比べ気軽に始めやすい点があるような気がします。

 

ジョギング・マラソンの参加人口の推移

続いて、「ジョギング・マラソン」の参加人口の推移を確認してみます。

この10年間でみると、2009年をピークに緩やかな減少していたものの、2014年以降は、総じてやや上向き加減で推移しています。ただし、2016年は3年ぶりに減少に転じました。

 

ジョギング・マラソンの参加人口 2016年

 

ジョギング・マラソンの性・年代別の参加率

さらに、「ジョギング・マラソン」を1年間に1回以上おこなった人(回答者)の割合を示した参加率について、2016年時点で性・年代別に明らかにしたのが下の図です。

 

ジョギング・マラソンの性・年代別参加率 2016年

 

ジョギング・マラソンの性・年代別参加率 2010年

 

図をみると、特に男性の参加率が高く、10代~50代までの世代で最も参加率の高いスポーツとなっています。一方、女性も幅広い世代で参加率が高く、他のスポーツに比べて上位に位置しています。したがって、ジョギング・マラソンは性別に関係なく、あらゆる世代で楽しまれているスポーツといえそうです。

参考までに6年前と比較してみると、全体的な傾向は大きく変わりませんが、特に男性10代~20代と女性10代での落ち込みが大きくなっています。このため、ジョギング・マラソンの参加人口をさらに増やすには、もしかすると、若年層の参加人口増加が鍵になるのかもれしれません。

以上で確認した参加人口は余暇活動の側面もあることから、続いて競技として陸上競技をしている人の数をみていきたいと思います。

 

中学での陸上競技部員数の推移

競技人口については、中学生と高校生の部活動の面からみていきたいと思います。具体的には、公益財団法人 日本中学校体育連盟や公益財団法人 全国高等学校体育連盟の統計により、「スポーツの競技人口」を確認いたします(以下、和暦で表示いたします)。

まずは、中学生の競技人口についてです。日本中学校体育連盟「加盟校調査集計」をもとに、競技別の加盟生徒数(平成28年度)をまとめたのが下の表です。

 

中学校 部活 生徒数

 

表のとおり、陸上競技の生徒数は男子で第6位、女子で第5位となっています。

最近の動きをみると、男子は25年度の生徒数が最も多く、26年度に落ち込んだ後はほぼ横ばいで推移しています。一方、女子は微増の傾向が続いており、28年度の生徒数が最も多くなっています。

 

中学校 部活 競技別推移 男子

 

部活動 競技別生徒数 女子 推移

 

高校での陸上競技部員数の推移

次いで、高校生の競技人口についてです。全国高等学校体育連盟「加盟・登録状況」をもとに、競技別の加盟人数(平成28年度)をまとめたのが、下の表です。

 

高校 部活動 人数

 

表のとおり、男子が第3位、女子が第4位と人気のスポーツとなっています。最近の動きをみると、男子は26年度の生徒数が最も多く、その後はやや微減となっています。一方、女子は微増の傾向が続いています。

 

高校 競技別スポーツ 推移 男子

高校 競技別スポーツ 推移 女子

 

なお、日本陸上競技連盟公式サイトによると、公認記録を取得する際に必要な「登録会員数」は年々増加傾向にあるとのことです。2016年度の会員数は423,581人となっており、内訳は一般(団体登録+個人登録)で89,159人、学連(大学生登録)で20,612人、高校性で115,496 人、中学生で198,314人となっています。

 

感想

以上の結果をまとめると、ジョギング・マラソンを趣味で楽しんでいる人の数は、他のスポーツに比べて極めて多く、最も人気の高いスポーツとなっていました。

一方、競技人口については、男子中学生で第6位、女子中学生で第5位、男子高校生で第3位、女子高校生で第4位と、こちらも人気のスポーツとなっていました。

こうした人気が高いスポーツだけに、ロンドンでおこなわれる「第16回世界陸上競技選手権大会」では日本人選手をはじめとした熱い戦いに期待したいところです。

 

【追記(2017年10月20日)】

日本生産性本部「レジャー白書2017 」が出版されたことから、一部のデータや表現を修正・追加いたしました。