ご存知ですか?30・10(さんまる いちまる)運動を

 

新潟経済社会リサーチセンターの江口知章です。

11月も残りわずかとなりましたので、忘年会の案内・お誘いを受ける機会が多くなったと思います。

本日は、忘年会に出席する際に、ぜひ、取り組んでほしい…ある運動をご紹介したいと思います。運動といってもスポーツではありません。料理の楽しみ方についてです。

 

忘年会 食品ロス 食べ残し

 

食品ロスの現状

既に知っている方も多いと思われますが、30・10(さんまる いちまる)運動という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか?

これは、長野県松本市が発祥とされる運動です。具体的には、松本市のWebsiteに次のように説明されています。

 

会食、宴会時での食べ残しを減らすために、以下について取り組んでみましょう。

 

1 注文の際に適量を注文しましょう。

2 乾杯後30分間は席を立たず料理を楽しみましょう。

3 お開き前10分間は自分の席に戻って、再度料理を楽しみましょう。

 

ぜひ、職場の宴会から始めていただき、「もったいない」を心がけ、食品ロス削減の取組みにご協力ください。

 

松本市のWebsite 「残さず食べよう!30・10(さんまる いちまる)運動」
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/shisei/kankyojoho/haikibutu/syokuhin_loss/3010unndou.html

つまり、宴会の際には席を移動したり、会話に夢中になったりして、食べ残しが増えがちなので、料理に集中して楽しむ時間をとりましょう!という運動です。

なお、こうした運動が広がる背景には、次のような要因があると思われます。

 

①食品ロスへの関心の高まり

背景の一つとして、「食品ロス」への関心が高まっていることがあげられます。

食品ロスとは

 

食べられるのに捨てられてしまう食品

 

農水省「食品ロスとは」

http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html

のことです。農水省 「食品ロスの削減に向けて」によると、日本では食品ロスが年間約621万トンあるそうです。これは、日本人1人当たりお茶碗約1杯分(約134g)のご飯の量を毎日、捨てていることに相当すると指摘されています。

当然ながら、こうした無駄を見直そうとの機運が高まっている訳です。

 

②食べ残しの多い宴会

もう一つの背景として、実際、宴会での食べ残しが多いこともあげられます。

先ほど、ご紹介した通り、日本では食品ロスが年間約621万トンあり、このうち、一般家庭から発生する食品ロスが約282万トンと約半数(約45%)を占めています。残りの約半数(約55%)は食品メーカー、小売店、飲食店などの企業活動から生み出される食品ロスで占められています。

さらに飲食店の食べ残し量を調べた農水省「食品ロス統計調査・外食調査」(平成27年度)をみると、「宴会」での食べ残し量の割合は「食堂・レストラン」や「結婚披露宴」に比べて高くなっています(注)。なお、食べ残し量の割合とは、食品使用量(提供量)に対する食べ残し量を示したものです。

 

食べ残し量の割合

 

さらに、より詳しくみると、「穀類」と「野菜類」の割合が特に高くなっています。

 

宴会での食べ残し量の割合

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(注)

東京都と大阪府に所在する食堂、レストラン、結婚披露宴、宴会を営む事業所を調査対象範囲としています。恐らく、限定された事業所・期間でおこなわれた調査であると思われます。

 

まとめ

実は、以前まで私は宴会時にその日の体調などを考慮し、無理に食べることはせず、残す時もありました。

しかしながら、「料理メニュー開発」のお手伝いをするようになってからは、それまでの行動を反省し、改めるようになりました。つまり、栽培から調理するまでの、いわゆる作り手側の工夫・努力に接することで、できるだけ残さず食べきるようにしています。

何事も行動を変えるには、きっかけが必要かと思います。30・10(さんまる いちまる)運動が広がる中で、食品ロス削減に向けた意識と行動が変わっていくことに期待したいです。