2016年 新潟県 鉱工業生産指数 業種別ランキング

 

こんにちは。新潟経済社会リサーチセンターの銀山です。本日は「経営のヒント」シリーズの第8回目をお伝えいたします

さて、前回の記事「2016年 鉱工業生産指数 業種別ランキング」で全国の業種別の生産動向をみてみました。今回は新潟県における業種別ランキングをみていきたいと思います。

 

 

まずは生産指数が県内で20~15位の業種を紹介いたします

※1 業種の右にある数字は2016年の年間の生産指数を表しています。

※2 2008年~2015年は新潟県が公表している数値であり、2016年の数値は月次の原指数を平均して当センターにて算出したものです

20位 情報通信機械工業 68.2
(主な品目 : 印刷装置、端末装置等)

19位 はん用機械工業 75.6
(主な品目 : 圧縮機、自動調整弁、うず巻きポンプ等)

18位 電子部品・デバイス工業 80.4
(主な品目 : 集積回路、半導体部品、電子部品等)

17位 印刷業 82.2
(主な品目 : 印刷製品)

16位 化学工業 86.3
(主な品目 : 無機薬品・顔料・触媒、プラスチック、合成ゴム等)

15位 繊維工業 86.8
(主な品目 : ニット製品、染色整理、織物、紡績等)

なお、上記の6業種の生産指数の推移をグラフ化すると、以下のとおりです。

 

 

全体的に、リーマン・ショックの影響で生産が低下してから、その後も回復できていない傾向がみられると思います。ただし、「電子部品・デバイス」はスマートフォンや自動車向けで需要が高まっており、足元の月次の動きをみると2016年8月以降、上昇傾向に転じています。2017年は好調となることを期待したいところです。

 

続いて14~8位を紹介いたします

14位 木材・木製品工業 88.6
(主な品目 : 製材品、合板)

13位 窯業・土石製品工業 89.6
(主な品目 : セメント・同製品、ガラス・同製品等)

12位 鉄鋼業 90.2
(主な品目 : 鋳鍛造品、熱間圧延財、素製品等)

11位 鉱業 91.6
(主な品目 : 原油・天然ガス等)

10位 輸送機械工業 96.5
(主な品目 : 自動車部品、二輪自動車部品、船舶・同機関等)

9位 パルプ・紙・紙加工品鉱業 100.1
(主な品目 :紙、パルプ等)

8位 金属製品工業 100.4
(主な品目 : 暖ちゅう房熱機器、建設用金属製品、作業工具等)

なお、上記の7業種の生産指数の推移をグラフ化すると、以下のとおりです。

 

 

こちらも全体的に、リーマン・ショックの影響で生産が低下してから、その後も回復できていない状況がみられます。ただし、他業種への影響が大きい「輸送機械工業」は近年、自動車メーカーの生産台数の増加により自動車部品中心に堅調に推移しています。

 

最後に7~1位の業種をみてみましょう

7位 非鉄金属工業
(主な品目 : 延銅・アルミニウム圧延製品、電線・ケーブル、非鉄金属鋳物等) 102.5

5位 業務用機械工業 107.7
(主な品目 : 計測機器、事務用機械)

5位 食料品工業 107.7
(主な品目 : パン・菓子、酒類、水産食料品等)

4位 生産用機械工業 112.1
(主な品目 : 特殊産業用機械、機械工具、金属工作機械、農業用機械等)

3位 プラスチック製品工業 116.6
(主な品目 : 容器、フィルム、日用品・雑貨等)

2位 電気機械工業 135.3
(主な品目 : 産業用電気機械、民生用電気機械、照明用器具等)

1位 その他製品工業 156.2
(主な品目 : 運動競技用具、ゴム製品、木製家具等)

なお、上記の7業種の生産指数の推移をグラフ化すると、以下のとおりです。

 

 

1位は「その他製品工業」です。この「その他製品工業」の主な構成品目をみると「運動競技道具」となっており、県内に地盤のある大手メーカーなどが増産している動きが反映されているのではないでしょうか。2位は「電気機械工業」であり、主な構成品目を詳細にみると「変圧機」や「エアコン」「除湿機」などとなっております。3位の「プラスチック製品工業」は「容器」や「フィルム」、4位「生産業機械鉱工業」は「工作機械」やその工作機械などに使われる「超硬工具」などが主な構成品目となっています。

それぞれの品目とも、新潟に地盤のある大手・中堅メーカーが得意としているものであります。こうしたメーカーには製品の工夫などで上手くニーズを捉えて生産を増やしている企業や、外需を中心に円安や中国経済の復調の効果により伸びている企業が多いようです。

 

おわりに

今回、このランキングを作成してみて、全国同様に県内でもリーマン・ショックが起きた2008年の水準を上回っている業種がいかに少ないことがわかりました。一方、足元では好調な業種は複数あるので、今後さらに伸びていくことを期待したいところです。

ただし、大企業の工場の進出や撤退などで指数が大きく変動している業種もあるので、必ずしも業種全体の好不調を表しているとは言えない側面もあります。ただし、そういった注意しなければならない点はありますが、新潟県が発表する「鉱工業生産指数」は県内の製造業の生産活動を把握できる数少ない統計データの1つですので、全国の数値も合わせて、随時みてみることをお勧めします。

今回は年次の動きをみましたが、月次でも把握することは可能です。当センターが発刊しているセンター月報「景気の現状と先行き」「グラフでみる県内経済」などでもみられるので、参考にしてみてください。また、全国の2016年の鉱工業生産指数の業種別ランキングの記事はこちらからご覧になれます。

 

なお、新潟県「鉱工業生産指数」はこちらのホームページからご覧ください。
http://www.pref.niigata.lg.jp/tokei/1279580485252.html
また、業種における、さらに細かい品目名などを知りたい方は同ホームページの「ウェイト表」を参考にしてみてください。

全国の「鉱工業生産指数」はこちらです。http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html